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病気予防

早歩きは脳卒中のリスクを下げる

皆さんは周りの人と比べて歩くのは速いですか?

駅など歩いていると、どんどん人に抜かれていってしまう人もいるのではないでしょうか?

ピカ
私もその1人です、、、

 

今回は日常的な早歩きは脳卒中の発症リスクを下げる効果があるという論文をご紹介します。

歩くことはまさに生活習慣ですよね。歩かない日はまずありません。

意識するだけで病気を予防できるなら、やらない訳にはいきませんよね。

今日も一緒に学んでいきましょう。

今回引用する論文はこちらの論文です。

Walking pace and the risk of stroke: A meta-analysis of prospective cohort studies 

Minghui Quan, Pengcheng Xun, et al. Journal of Sport and Health Science. 2020.

 

 

歩行速度の重要性について

歩行

 

 

 

 

 

歩く速さが速いだけで脳卒中になりにくくなるなんて、なんだか嘘みたいですよね?

歩く速さは人それぞれだし、性格とかもあるじゃん。って思っちゃいます。

しかし、リハビリの臨床でも歩行速度は立派な検査の1つです。

その理由は、歩く速さが遅くなると目的の場所まで行くのに時間がかかってしまったり、横断歩道が渡りきれずに赤になってしまったりと、日常生活に支障を来たす恐れがあるためです。

 

歩行速度を測ってみよう

リハビリをしている患者さんであれば、あらかじめ用意していた10mの歩行路を使って歩行速度を測定しますが、日常ではそうはいきません。

そこで、電柱を応用します。電柱と電柱の間は約30mなので、30mを歩いてみてどのくらいの時間で歩けたかを測定します。

もし、30mを18秒で歩いた場合は、30m÷18秒=1.6m/秒

時速に直すと5.7km/hになります。

ぜひ、携帯のストップウォッチを使って測定してみてください。

 

脳卒中の怖さ

脳卒中

 

 

 

 

 

 

 

 

脳卒中は脳梗塞や脳出血を総称した名称です。

世界の死亡原因の第2位で、全死亡者数の11%を占めています。

どれだけ多くの人が発症して、亡くなっているかが伝わってきますね、、、とても怖い病気です。

脳卒中のもっと怖いところは発症するまで症状が一切出ないことです。

脳卒中は生活習慣病の1つです。肥満や塩分の多い食事、運動不足、睡眠不足、ストレスなどによりリスクが高まります。その結果、ある日突然発症します。

脳卒中は治療やリハビリテーションが長期に渡って行われるため治療費も高額になりやすい特徴があります。

さらに運動麻痺や言語障害(言葉が出にくくなる、理解できなくなること)などの後遺症も生じることがあるため、本人だけでなく家族にとっても肉体的・精神的負担となる可能性があります。

脳卒中にならないために今から予防が重要です。

脳卒中のまとめ

・死亡原因第2位、全死亡者数の11%を占める。

・生活習慣の悪化で発症するリスクが高まる。

・発症すれば後遺症や治療費など、肉体的および精神的にダメージが生じる。

 

早歩きの有効性

今回の論文では、歩行速度が最も遅いカテゴリー(1.6km/h=0.4m/秒)の人に比べて、歩行速度が最も速いカテゴリー(5.6km/h=1.5m/秒)の人は、脳卒中発症のリスクが44%低かったようです。

また、普段の歩行速度を1km/h速くするごとに中のリスクが13%減少した結果になっています。

一般的なサラリーマンは普段4.5km/hで歩いていると言われています。これを5.5km/hにして1km/h速く歩くよう習慣にすれば、脳卒中リスクを13%も減少させることができてしまいます。

【科学的根拠】なぜ早歩きをすると脳卒中リスクが減少するのか

早歩き

 

 

 

 

 

1.歩行速度は全体的な健康状態の指標になるため

歩く速さを速くできない人には必ず何らかの理由があります。例えば年齢や腰・膝に痛みを抱えていたり、、、

早歩きが出来る人は、自由に買い物も行けるし、スポーツも出来ますが、早歩きが出来ない人は制限されてしまうため、健康状態が低下してしまうためです。

 

2.歩行速度は心肺機能の指標になるため

心肺機能(専門的には最高酸素摂取量)は人間の寿命に最も関連している因子です。

リハビリの臨床場面でも6分間歩行試験という検査を行うことがあります。6分の間、なるべく速く歩いてもらいどのくらいの距離を歩けるか測定する検査になります。この検査は、現状の体力を測定するだけでなく、予後を予測する因子になります。

他の論文でも6分間歩行試験の成績と脳卒中発症リスクは強い逆相関(=成績が悪いほど脳卒中になりやすい)があることが分かっています。

つまり、心肺機能が衰えてくると脳卒中になりやすいということです。

 

3.歩行速度は筋力と関連するため

歩く時に必要なのが筋肉です。速く歩くとなったら筋肉もより多く、より強い収縮が必要になります。

また、筋力の低下は身体の炎症レベルと強く関連があり、特に脳卒中の発症と関係していることが分かっています。

 

4.歩行速度は脳の悪い構造の変化を示している可能性があるため

早い話、歩行速度が遅い人は認知症一歩手前かもしれませんということです。

認知症になると脳の白質という場所が増加する(白質増生)のですが、この白質増生は、脳卒中や認知症の発症を予測する因子であることが知られています。

そのため、歩行速度を測ることで、脳卒中リスクの効果的な指標として有用である可能性があります。

 

どのくらいの歩行速度がベストか

では、どのくらいの歩行速度がベストなのでしょうか?

目指すべきはこの論文で最も歩行速度が速いカテゴリーに分類されていた5.6km/hを習慣にすると良いと思います。一般的な早歩きは6.0km/h程度なのでできないことはないかなぁと思います。

 

5.6km/hは少し速いと感じる方もいるかもしれません。歩行速度は年齢や性別、身長などの個人差があるため、目標は人それぞれで全く問題ありません。

そのような方は今の歩行速度より1.0km/h(=0.27m/秒)速く歩くことを目標にしてみましょう。

1.0km/hと言われても分かりにくいと思うので、今までの歩幅よりも靴半足分大きく出してみましょう。

そうすることで歩行速度を速くすることができます。

ちなみに下図が歩行速度と脳卒中リスクを示した図になります。

歩行速度が速いほど脳卒中リスクが低下することが分かると思います。さらに速ければ速いほど、リスクは低下していくことも分かりますね。

脳卒中リスク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論

歩行速度と脳卒中の発症リスクは関連しています。

歩行速度が速いほど、脳卒中の発症リスクは低下します。

1km/h速く歩くようにすると脳卒中の発症リスクが13%低下します。

気持ち速く歩くことを習慣にして、健康な体を手に入れましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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