この記事では、心臓リハビリテーション指導士試験や認定理学療法士(循環器)試験に対応できるように、オリジナルの問題を作成しました。
心臓リハビリテーション必携や各種ガイドラインなどを参考に問題から解答・解説まで作成させて頂きました。
著作権などの問題から図や表は自作しており、見づらいことも多々あるかもしれませんがご了承下さい。
【この記事を書いた人】
- 2018年 心臓リハビリテーション指導士を取得
- 急性期病院の循環器病棟に専属で勤務
- 循環器医師に対して、心臓リハビリテーション指導士取得のサポート経験あり
心リハ指導士試験対策
【問1】虚血性心疾患の中で緊急性のある病態はどれか
1.陳急性心筋梗塞(OMI)
2.労作性狭心症(EAP)
3.冠攣縮性狭心症(CSA)
4.不安定狭心症(UAP)
5.無症候性心筋虚血(SMI)
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【答え】
4
不安定狭心症は急性冠症候群(ACS)に含まれる病態で、急性心筋梗塞と同様に早急な治療が必要な状態です。
循環器のカルテって略語ばっかりで大変ですよね・・・
循環器病棟では略語で会話が行われる場合も多いです。
略語が理解できれば、医師や看護師との会話もスムーズになります。
臨床上、しっかり覚えておいて下さい。
【問3】血圧について正しいものはどれか、2つ選べ
1.血圧は心拍出量と心拍数の積で表される
2.高血圧の診断は、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上とされている
3.高血圧は、食事療法や運動療法の効果はない
4.正常血圧は収縮期血圧が120mmHg未満、拡張期血圧が90mmHg未満とされている
5.心筋梗塞の既往を有する場合、降圧目標は収縮期血圧130mmHg未満、拡張期血圧80mmHg未満とする
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【答え】
2,5
1.血圧=心拍出量×末梢血管抵抗
3.食事療法や運動療法から治療を導入し、改善しない場合は薬物療法を追加します。
4.正常血圧は120/80mmHg未満とされています。
心拍出量は、循環血液量や心拍数、心収縮力に影響されます。
そのため、貧血や徐脈、EFが低下している患者は、心拍出量の低下により、血圧が低くなってしまう可能性があります。
末梢血管抵抗は、血管床の面積や動脈壁の硬さ、血液粘度などに影響されます。
動脈硬化が進行している患者は、動脈壁の弾性が低下により末梢血管抵抗が増加、血圧高値となります。
今回は以上になります。
知識の整理にお役立ちになれば幸いです。