疾病概念は知識がごちゃごちゃになりやすくて困ってます・・・という方意外と多いと思います。

この記事では、心臓リハビリテーション指導士試験や認定理学療法士(循環器)試験に対応できるように、オリジナルの問題を作成しました。
心臓リハビリテーション必携や各種ガイドラインなどを参考に問題から解答・解説まで作成させて頂きました。
著作権などの問題から図や表は自作しており、見づらいことも多々あるかもしれませんがご了承下さい。
【この記事を書いた人】
- 2018年 心臓リハビリテーション指導士を取得
- 急性期病院の循環器病棟に専属で勤務
- 循環器医師に対して、心臓リハビリテーション指導士取得のサポート経験あり
心リハ指導士試験対策
【問13】骨格筋について正しいものはどれか、2つ選べ
1.Ⅱ型線維は速筋線維であり赤筋である
2.Ⅰ型線維は疲労しにくい特徴がある
3.Ⅰ型線維は遅筋線維であり白筋である
4.慢性心不全ではⅠ型線維からⅡ型線維への変換が生じる
5.白筋は単位時間当たりのエネルギー出力が低く疲労しやすい
下記に答えがあります。

【答え】2、4
1.Ⅱ型線維は速筋線維であり白筋です。
3.Ⅰ型線維は遅筋線維であり赤筋です。
4.慢性心不全やデコンディショニング(廃用)ではⅠ型線維からⅡ型線維への変換が生じます。


【問14】身体的デコンディショニングについて正しいものはどれか、2つ選べ
1.Ⅱ型線維の萎縮
2.ミトコンドリア容量の増大
3.圧受容器反射の低下
4.血管反応性の低下
5.呼吸筋力の増大
下記に答えがあります。

【答え】3、4
1.Ⅰ型線維が萎縮します。
2.ミトコンドリア容量は減少し、その影響で最大酸素摂取量が低下します。
5.呼吸筋力は低下します。
身体的デコンディショニングで生じる影響については、直前の講義で説明がありましたので必ずおさえておきましょう!
【問15】活動とMets(メッツ)で正しい組み合わせはどれか、2つ選べ
1.ゆっくりした歩行(平地、散歩または家の中)ー 2Mets
2.スコップで雪かきをする ー 4Mets
3.草むしり ー 4Mets
4.屋内の掃除 ー 2Mets
5.子どもと遊ぶ(歩く/走る) ー 7Mets
下記に答えがあります。

【答え】1、3
2.スコップで雪かきをする ー 6Mets
4.屋内の掃除 ー 3Mets
5.子どもと遊ぶ(歩く/走る) ー 5Mets

臨床的な注意点として人種や体重、年齢が異なればMetsは変化します。
歩行距離が増えても歩行速度が変化しなければMetsは増加しません。
歩行での負荷試験を行う際に、歩行距離と歩行時間をメモしておけば、大体どのくらいのMets(身体活動量)に耐えられたかが分かります。
例えば、歩行試験時に100mを60秒で歩行できたとすると、100m÷113秒=0.88m/秒となります。
すると2〜3Mets程度の運動負荷には耐えられた、Mets表における2〜3Metsの身体活動は行っても問題ないという判断になります。
Metの限界を知った上で日々の負荷試験に応用しましょう!
今回は以上になります。
知識の整理にお役立ちになれば幸いです。